主な効能効果
にんにく卵黄の主な効能と効果について紹介していきます。
・血圧 ・ストレス性疾患 ・糖尿病 ・胃弱 ・貧血 ・便秘 ・心臓病 ・体質改善
アリチアミン効果
炭水化物は摂取して消化吸収されると、血液中の血糖、筋肉と肝臓に蓄えられるグリコーゲン、使われずに蓄積される脂肪という2つの道をたどって、エネルギー変換されるのを待ちます。このうち、血糖とグリコーゲンがエネルギー代謝される時に不可欠なのが、ビタミンB1なのです。ところが、このビタミンB1が1度に吸収される量は限られているうえに(5〜10 mg)体内での蓄積率が極めて低く、蓄積されない分は尿として排出されてしまうのです。
ニンニクの含有成分であるアリシンという物質が、ニンニク自体に含まれているビタミンB1と結びついてアリチアミンという物質を形作っていますが、このアリチアミンが糖代謝についてビタミンB1と全く同じ働きをしてくれるのです。また、アリチアミンは消化吸収量がほぼ100%で、しかも血中での蓄積がきくという性質もあります。
逆に考えてみてください。
私達が毎日いかにエネルギー代謝欠乏状態で、少しづつ節約をしながらエネルギーを使って生活してるかを。たぶん当たり前担っている状態です。それが代謝に必要な物質が常に満タンの状態で蓄えまであること。これがふんばりの元なのだと思います。代謝が潤滑ということは、一言で言えば「元気がみなぎっている」 ということなのでしょうが、もっと基本的に基礎代謝というところまで考えてみますと体温を一定に保つ働きや体の各器官の働きが潤滑ということです。
それらの活動が十分に機能して毎日の生活に張りが出てくる。意識できる以上の深い深い部分で体が活性化しているのではないでしょうか?
沈静作用と安眠
ニンニクに含まれている亜鉛とビタミンB1(アリチアミン)は、脳の中枢神経や手足の末梢神経を正常に働かせて、精神を安定させる効果もあり、神経過敏、不眠、ストレスを緩和してくれます。
また、アリシンは脂質と結合して脂質アリシンという物質になります。これは体内でビタミンEと同じ働きをしてくれます。このビタミンEですが、赤血球の量を増したり、血管内の老廃物を取り除き抹消血管を拡張して血流 をスムーズする働きがあります。また卵黄にもビタミンEは豊富に含まれています。血管の新陳代謝自体を促す働きと血液自体の粘り気をとってサラサラにする働きもあります。この「鎮静効果」と血行をよくする様々な効果が、特に安眠にとても大きく作用します。
そして、脂質アリシンの働き(ビタミンE様作用)はさらにお肌の 美容に大きな役割を果たしてくれます。血行が良くなれば、細胞の新陳代謝・老化防止が促進されますが、その結果がお肌に顕著に表れてきます。まさにお肌の状態は身体組織全体の健康度を測るリトマス紙といっても過言ではありません。
ニンニクを日常的に多量に摂取している韓国の女性を例にとってみましょう。その肌のきめ細やかさや、美しさはみなさんもよくご存知ですね。そしてお肌の保護には卵黄に含まれているレシチン・ビタミンA・リノー ル酸も、なくてはならない栄養素です。
性ホルモンと強精強壮
ニンニクと言えば、みなさんの第一印象はやはり「強壮」ではないでしょうか?ニンニクに含まれる亜鉛は性欲や性機能に重大な影響を及ぼしています。亜鉛が欠乏すると性欲低下・睾丸 萎縮・精子の生産減少&発育不全・インポテンツ・女性の不妊症・ 前立腺肥大etc・・・・あらゆる性にまつわる障害を引き起こしてしまいます。
それとは別にアリシンも女性ホルモンの分泌を活発にしてくれる働きがあります。これは特に更年期障害にすぐれた効果があって、閉経後の女性がニンニクを多食することで、再びメンスがもどったという例も報告されています。また、アリシンがビタミンB1と結合して出来た物質アリチアミンにも、神経組織を刺激してセックスにかかわりの深いホルモン・アセチルコリンの分泌を促する働きがあります。このアセチルコリンは精子の量を増やして、精子の活動を活発にするホルモンです。
そして、そのアセチルコリンの材料になるのが、卵黄に含まれているレシチン なのです。まさに引き金と材料の両方の成分を一辺に摂取することになりますね。そして決定的なのが、ニンニクに含まれているリジンという物質、これがずばり精子を作るのに必要な材料物質そのものなのです。
また、性欲というのはメンタルな部分と身体の健康度に非常に密接に関連したものであることは、みなさんにもご想像がつくと思いますが、にんにくの持つ代謝促進や沈静作用、血行の活性化や新陳代謝の活性化など、全ての作用の総合結果として強壮という結論に達するのではないかと思います。
お酒が強くなる?肝臓強化
ニンニクを食べた後に、お酒を飲むと二日酔いにならない、長年の飲酒で疲れきった肝臓がニンニクを常食することで回復したという話を聞いたことはないでしょうか?肝臓の健康にニンニクが有効に働くという事はかなり広く知られています。
ニンニクと卵黄の成分は肝臓に対して、非常に多元的に働きかけてくれます。肝臓の疲弊は偏った食生活による脂質やたんぱく質の消化過多によるものと、アルコールの摂取や薬品・摂食によって体内に入り込んだ化学物質の解毒過剰に原因があるものと2通りあります。
卵黄に含まれるレシチンは血管内の悪玉コレステロールを肝臓につれもどしてくれますが、悪玉コレステロールは肝臓で分解されて胆汁になります。これが脂肪の消化吸収の助けになり、肝臓の負担を軽減してくれます。また、肝臓にたまりやすい中性脂肪をレシチンは直接、溶解してしまう働きもあります。
ニンニクのアリシンやアイリンといったイオウ化合物は、肝臓に蓄積した化学物質と結合して体外に排してくれる働きがあります。一度 体内に入り込むとなかなか排泄されない水銀のような有害物質でさえも、すばやく結合・排泄してしまします。
そして、やはりニンニクに含まれているメチオニンというたんぱく質がダイレクトに肝臓の解毒機能を強化、促進します。メチニオンは意外にも必須アミノ酸の1つで、肝臓自身の栄養元にもなります。良質なたんぱく源が肝臓を癒すということは古くから知られている事です。しじみが肝臓によいというのもその事に由来します。日本でも、慢性肝炎の患者30人に、一ヶ月間にんにく汁を5ミリグラムを一日2回投与して、GOT値、GIP値がともに正常値に戻った例など報告されています。
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2022/12/12 更新